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Q.憲法で、未成年者はその親の決めた場所に住まなければいけないって書いてあったけどなんで?
この記事の担当 生きかたカエル

Q.憲法で、未成年者はその親の決めた場所に住まなければいけないって書いてあったんだけど、なんで?なんで自分で決めちゃいけないの??

A.多分、憲法ではなく、子どもの権利条約ではないかとカエルは思いますね。
子どもの権利条約の第9条には親と引き離されない権利というのがあります。また、第5条には親の指導を尊重するという内容も書かれています。
5条だけを見ると、親の指導が効力を持つような印象がありますが(カエルもちょっと気になる)、それ以外の書いていることを見ると、第3条にあるように「子どもにとってもっともよいこと」を考えることが大切だと言っています。ユニセフのサイトはとても分かりやすいので、ぜひ、見てみてください。(知らないうちに、より見やすくなっていた)
カードで学ぼう!子どもの権利条約 | 日本ユニセフ協会

update 2025/2/7
Q.私は日本人なのに、どうして先生は私が話せない言語で話しかけてくるのか?
この記事の担当 ウ・サギ

Q.私は日本人なのに、どうして先生は私に、私が話せない言語で話しかけてくるんですか、、、?
せめて学校の共通言語である英語で話しかけてほしいのに、、、

A.補足:クラスの大多数の人が同じ言語圏(質問者さんの話せない言語)であることから、先生が数人に指示する際に、その言語のみで済ませてしまう。また、質問者さん一人に話しかけるときも、たまに話せない言語で話しかけてくる、とのことでした。

ウ・サギは想像を語ることしかできませんが、
・先生がうっかり屋で、英語でも話す必要があったのをつい忘れてしまう
・慌てたり余裕のない中で指示を出していて、英語での指示が抜けてしまう(これはウ・サギもやってしまいそう…)
・指示を2回出すのをちょっと面倒に感じて、英語での指示をサボっている
・話せない言語なのは知っているが、あなたがリスニングはできると勘違いしている
・(一人に話しかけるときもやってしまうのは)自分が何の言語を話しているかもはや無意識で、英語で話しかけたつもりでいる
等々、悪気はないパターンが多く浮かびました。

いずれにせよ、先生に悪気がないのであれば、あなたが「その言語での指示だとわからなくて困ります。英語での指示もしてください」と伝えれば改善はされるようにウ・サギは思います。
もしその先生に話が通じなくても、生徒にわかるように指示するのは学校の大切な仕事なので、他の先生に伝えてみたら、誰か改善のために動いてくれる人はいると思われます。

これは本当に大人の良くないところなのですが、多くの人を相手にしていると、困っている一人に気づかないことがどうしてもあります。
困って弱っている状態で「困っています」と声を上げるのは大変かとは思いますが、伝えやすい人に、伝えやすいやり方でいいので、教えてくれると助かります。
本当は大人側が、もっと言いやすい雰囲気や関係性を作れたらいいのですけどね…すみません。(大人を代表して、代わりに謝りたい気持ちになりました)

update 2025/1/30
Q.今日死のうと本気で思うのになぜかいつも結局死なない。私は本当に死ぬ気がないのか?
この記事の担当 ウ・サギ

Q.何回も、今日死のうって本気で思うのに、なぜかいつも、結局死なないまま次の日を迎えます。私は、本当に死ぬ気がないのでしょうか?

A.実はですね、私たちが心で思うことというのは、いつもちょっと嘘のことが多いのです(ウ・サギ調べ)。嘘だというよりは、正確な真実ではない、まだまだ隠されている気持ちや背景がある、という表現の方が正しいかもしれません。
ウ・サギは、「死にたい」には「安心して自分らしく生きられないくらいなら、死にたい」という条件が入っていると思っているし、そこには「自分らしく生きられる世界もどこかにあるのではないか」という期待がほんの少しだけは入っていると思います。
あなたの「今日死のう」にも、その言葉では表しきれない複雑な感情や、時に矛盾した思いも含まれているのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

だから、あなたは本当は死ぬ気はないと同時に、本当に死ぬ気もある、とウ・サギは考えます。

update 2025/1/28
Q.過去のほうが楽しかったと思うのは思い込みですか。今がしんどいからそう思うのでしょうか。
この記事の担当 ウ・サギ

Q.過去のほうが楽しかったと思うのは思い込みですか。
今がしんどいからそう思うのでしょうか。

A.ウ・サギは過去のほうが楽しかった派閥ですし、自分については、昔より楽しい未来は訪れないと断固思っています。(今がしんどいわけではないので、これはこういう個性なのかもしれません)

今がしんどいから過去のほうが楽しかったと思うのかは諸説ですが、今がしんどいと過去に気持ちが向くのが止まらなくて(あの頃はよかった、どうしてこんなことに、あれがいけなかったんだ、あれさえなければ…)向きすぎて、苦しくなっちゃうことがある気がするな…と自分の経験からは思います。
そして、それは自分の傷つきを十分に言えなかった、整理できていない状態のときに起こることのように感じています。

だからウ・サギは、今のあなたがしんどいということだけはとても確かな事実だと感じたし、溜まった気持ちや思考を表現していくことをおすすめしたくなりました。よかったらまた質問をください。

update 2025/1/24
Q.親に「お前なんて産みたくなかった」と言われた。これって虐待?
この記事の担当 生きかたカエル

Q.親に「お前なんて産みたくなかった」と言われた。これって虐待?

A.虐待は、虐待か虐待じゃないかというグレーゾーンがたくさんあって、こういわれたから「はい、虐待認定です」というものではないのですよ。そのうえで、ポイントをお伝えすると…
①言われた子どもの気持ちやダメージ
②どういう状況でどういった文脈で言われたかの意味合い
③言った親側の事情
あたりが関係してくるかなと思います。

一番大事なのは
①でそう言われて子どもが深く傷つき、そのことが後にも引きずるようなダメージを受けているのなら、それは心理的な虐待にあたるとカエルは思います。
子どもがそんなことを言われても全然へっちゃらで気にしないのなら、虐待には当たらないこともありますが、だからといって言ってもいい言葉ではないと思われます。

また、②に関連して、ふざけている場面だったり、演劇のセリフとして言ってるのなら虐待にはならないこともあります(ふざけていても、子どもにダメージを与えるのなら、それは不適切だと思います)。

そして、③ですが、親と言っても一人の弱い人間なので、追い詰められたり、心の余裕がなかったり、自分自身もそういったことを言われてきた経験など、事情があり言ってしまうこともあると思います。親が追い詰められているからと言って子どもを否定したり、尊厳を傷つけることが許されるわけではないのですが、そのようなことを言ってしまう背景には、子育てを不当に親に丸投げしている現状もあることはカエルとしては心配しています。

update 2025/1/14
Q.「戦争はだめ」という一方で、戦国時代や武将がかっこいい風潮があるのはなぜか?
この記事の担当 ウ・サギ

Q.近代史の授業では「戦争はだめだよね」みたいな話を何度もするのに、戦国時代とか武将とかがかっこいいという風潮があるのはなぜなのでしょうか。どっちも悪くない人を無意味に殺しているという点では変わらないのに。昔も今も結局変わらないですね。

A.なかなか鋭い視点に頷いているウ・サギです。
ただ、近代の戦争のように安全な空から爆弾をおとして罪なき市民を殺す行為と、武士同士で殺すか殺されるかの戦いをするのとでは、多少違いはあるかもしれません。

人間の暴力性について、昔も今も結局変わっていないのは同意です。歴史から学ぶためには、暴力を「誰か悪い人がしたもの」みたいに外の問題として語るのではなく、「自分も起こしうるかもしれないもの」として、その本質やメカニズムに目を向ける必要があるとウ・サギは考えます。

「アウシュビッツ 子どもたち」という、そのことをよく表現してくれている、深くてわかりやすい詩があります。
生きづLABOの協力者のブログで全文が紹介されているので、ぜひ読んでみてほしいです。

update 2025/1/14
Q.両親がよく喧嘩して私はほぼ毎日怒られていた。これって虐待っていうのかな。
この記事の担当 生きかたカエル

Q.両親がよく喧嘩をしていた。ひとりっこの私はほぼ毎日怒られてた。小学生高学年から中学生ぐらいの間そうだった。今はだいぶおさまったとは思う。でも苦しい。これって虐待っていうのかな。

A.カエル的な判断では、心理的虐待だと認定してもいいと思います。
そもそも、日本の「虐待」という表現はあまりよろしくなくて、海外では「マルトリートメント(不適切な養育)」という表現が使われることがあります。マルトリートメント概念で行くと、あなたが両親にされたことは間違いなく、マルトリートメントに認定されます。
また、カエルは虐待かどうかというより、あなたが「苦しい」のが重要なことだと思います。子どもの苦しい思いを、親に限らず大人が受け止めて、苦しさが少しでも軽くなるような手助けができる仕組みをつくっていく必要があると思っています。
今はだいぶおさまったと聞いて少し安心していますが、「前よりまし」という基準で大丈夫じゃないことも、「大丈夫」と思ってしまうこともあります。苦しいことは苦しいと思ってもいいし、言ってください(少なくとも質問箱では大歓迎です)。

update 2025/1/9
Q.やっぱり馬鹿な子ほど可愛い?
この記事の担当 ウ・サギ

Q.やっぱり馬鹿な子ほど可愛い?

A.「可愛い=大人から子どもへの庇護欲求が強く出る」と定義して回答すると、馬鹿な子ほど可愛いと感じるかは人それぞれかと思いますが、傾向としては、自己主張できて感情表現が素直な子ほど可愛がられやすい部分があるように感じます。
(これも人それぞれではありますが)大人は意外とにぶくて、日常に追われている生き物でもあるので、目に見えづらいもの、分かりづらいものは見逃したりちょっとスルーしてしまう場合があるかもしれません。

ウ・サギはひねくれている子ほど可愛い派閥ですが、それはそれとして、みんなが必要な分だけ可愛がられたりケアされてほしいと切実に思います。
可愛がられるためのアプローチとしては、にぶそうな(?)大人相手なら感情を強めに出したり手紙でしっかり気持ちを伝えるとか、他に自分を可愛がってくれるタイプの大人を探すか、相談に乗ることを専門としている大人(身近であればスクールカウンセラー、匿名ならSNS相談など)に話を聞いてもらうとか、そんな手があるかなとは思いました。
理想をいえば一点集中ではなく、色んな人に色んな距離感で可愛がってもらえると気持ちが安定しそうですが、そんな機会が少ない世の中だとも感じるので、困りますね……。

update 2025/1/9
Q.死にたいって思うことはダメなことなんでしょうか?
この記事の担当 ウ・サギ

Q.死にたいって思うことはダメなことなんでしょうか?

A.何もダメなことはないと思います。今調べたのですが、憲法第19条には「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。」と書いてあり、心の中で何を考え何を思うかが自由であることが保障されています。

そもそも何を思うかは、「思ってしまう」「感じてしまう」「考えてしまう」という自分の意思でコントロールしきれないものだと思うので、ダメだと言われても困っちゃう気がします。
とくに死にたいについては、何かしらのつらさや違和感や虚しさのもたらすものかと思うので、思う側ではなく、そう思わせてしまう社会(死にたい人の周りにあるストレス、理不尽な現実)に目を向けるべきだとウ・サギは考えます。

update 2025/1/6
Q.制服でトランスジェンダー向けのズボンは増えてきたけど、スカートはなぜ少ないのか。悲しい。
この記事の担当 ウ・サギ

Q.最近、トランスジェンダー向けのスーツや制服などが増えてきたように感じます。ですが、ほとんどFTM向けのズボンです。スカートはなんで少ないんでしょうか。悲しいです。

A.自分の望む装いが叶わないのは(あなたはスカート希望なのかなと推測しています)、ほんとに悲しいですね…。
見た目も自分の大切な一部でアイデンティティなので、そこで自分らしさが叶わないのは、人格や心の一部を不当に奪われているに等しい気がします。(逆に、それが平気な人は、見た目があまりアイデンティティと結びついてないのかもしれません)
誰がスカートだろうとズボンだろうと誰に迷惑をかけるでもないはずですし、そもそも制服を着ない自由もあるべきだし、選択肢は多ければ多いほど社会は健全だと思うのですが、選択肢が少ない社会で残念です…。

スカートの制服を割り当てられた人がズボンを穿くよりも、ズボンを割り当てられた人がスカートを穿く方があまり進んでいないのは、なぜなのでしょうね…。
私服でシス女性でもズボンは一般的で、シス男性のスカートはまだ一般的とは随分距離があるので、何かしら感覚的な抵抗を感じる人が多いとかはあるのでしょうか。倫理的な問題がなくとも、「感覚的な」抵抗をもつ人が多いほど(感覚で誰かの自己表現を制限されても困るのですが)、選択肢を増やす足取りは重くなる気はします。

こうやって率直に、「なんで?」「悲しい」という発信をしてくれることは、みんなが考えるきっかけになるので、とても大切だと思います。

update 2024/12/29