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Q.子どもたちに色々な学びの場を提供するのがオトナの義務なら、それをしてない人は憲法違反?

この記事の担当 うさえなが

Q.子どもたちに色々な学びの場を提供するのがオトナの義務で、それを活用する権利が私達にあるわけでしょ?でもさ、今の社会では学校以外の学びの場が充実してない。充実させようともしてない大人たちって、憲法違反ってこと?

A.よくわからない・・・けど、きっとそうだ!
え?カエルが「違うよ」って言ってる・・・

*生きかたカエルから補足*
憲法や権利、義務について興味を持つのはとても大切なことだと思います。
でも、残念ながら憲法についてはちゃんと学校で教えてくれないのですよね。三大原則とか義務とかそう言った内容が断片的に教科書に出てきて、その断片的なことだけ理解するのは誤解を招くことも多いとカエルは思います。カエルも大人になって、自主的に法律の勉強をしてはじめて憲法や法律ってこういうことなのかと思ったので、少しお伝えしたいと思います。
憲法も法律も「法」ですが、一番大切なのは「法の趣旨」というものなのです。「法の趣旨」とはその法がなんのためにあるのかという目的のようなイメージです。
憲法は特殊な法で、他の法律が私たち国民が守るべきルールであるのに対して、憲法は国家(権力)の暴走を防ぐために、国家権力に歯止めをかけるために国民が課しているものなのです。他の法律含めて、どんな法も民主主義の国では私たち国民が決めています。とはいっても、直接考えたり決めたりはしないので、代議制といって自分たちが選んだ代わりの人(議員さんですね)に任せるわけですが。
なかでも、憲法は特別です。国権の最高法規として、とても大切なことが書いています。その背景としては、権力というものはとても怖くて、これまでも何度も権力を持った人たちが暴走してしまう歴史がありました。そのような暴走をできるだけしないよう歯止めをかける重要な存在が憲法です。だから、一個人が憲法違反になることはないと言えます。
あなたの質問でいうと、子どもの学ぶ権利をちゃんと保障していない実態があるのとしたら(カエルもあると思っています)、大人の存在をある種の権力と見たときに、憲法違反といえるかもしれませんね。子どもからすると、大人の存在は権力なので、子どもの意見や子どもの利益を考えずに、大人が「絶対に学校に行きなさい」「学校で学ぶのが勉強だから他のところは意味がない」などと勝手に決めてしまうとしたら、それは権力の暴走ですし、そういった社会を放置している意味で憲法に違反していると言えるのかもしれません。
とても、大切な視点の質問をありがとうございました。

update 2024/12/11