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家族という特殊チームを解体しよう① 暮らす自由が守られていない

この記事の担当 生きかたカエル

・家族は特殊チーム


どこで暮らすのか、誰と暮らすのか、どう生きるのか…それらは本来、(著しく社会的に逸脱していない限りは)自分で自由に決めていいはずです。
でも、家族という特殊なチームにおいては、その自由が保障されないことがよくあります。

カエル的には、家族の治外法権と呼びたいと思うほどです。
(ちなみに、学校も治外法権だと思っています。だって、校則は基本、憲法違反だと思うんですよね…それは機会があったらその時にでも)

実際のところ、家族においては、お金や力を持つチームメンバーが、チーム全体の生き方や決定を握り、民主主義や法治国家の原則から外れてしまうことが当たり前に起こります。
とくに、子ども、女性、障がいのある人などが自由を奪われる側になることが多いです。

しかし、それは単純に「自由を奪う側の人間に問題がある」と批判すればいい問題ではありません。
今の社会全体の力関係や権力の構造が、力の強い者の在り方に弱い側がコントロールされる要素を、多く含んでいるのです。

人間関係に力関係はつきものなので、狭く固定化したコミュニティで何かしらの問題が起こることまでは仕方ないとしても、それを嫌だと思った時にそこから抜けられる自由が保障されるべきだと思っています。

・家出ではなく、暮らす自由を保障する


「家から出たい」という願いはいたって健康的な選択だと思いますし、まっとうな希望だと思いますし、ぜいたくでもないし、当然だとカエルは思います
家以外のところで暮らしたいと願う人に出会ったら、権利の保障として、必要なお手伝いもしてきました。

しかし、世の中には、その健康的な選択を応援する仕組みや手立ては、なかなか見当たりません。
逆に、それを阻むことの多さにうんざりしてしまいます。

とくに未成年は深刻です。

具体的にイメージしてみましょう。
未成年は、家から出ると捜索願が出され、警察にすぐに探されます。あっという間に居場所がばれます。追いかけられ、連れ戻されます。(親が無関心の場合は除く)

18歳未満だったら、児童相談所に駆け込む方法がありますが、保護者が謝ったり、反省しているふりをしたりと大人の対応をすれば、たしなめられ、帰るように諭されることもしばしばです。
実際にそうして連れ戻されて、絶望した話はよく聞きます。

だからカエルは、家を出たい18歳未満に出会ったら、本人の同意をもらい、児童相談所への相談のアシストをします。

記事が長くなってしまうので、具体的な方法は、次回詳しく説明します。(このシリーズは全4回です)

続き → ②家を出る応援をする

update 2024/1/17