シリーズ相談は難しい
②相談してもうまくいかない
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つらびっと家に居場所がないつらびっと。なんでも「自分が悪い」と思ってしまう。
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流さレンジャーグリーン常識から脱出し、公正な社会をつくることを目指す正義の?ヒーロー。詳しくはオトナ図鑑にて。
前回のお話→①相談していいかわからない
相談して「もっとひどいことになった」って言ってたけど、どんなことがあったのかな?
・・・。先生に相談したんだ。そしたら、お母さんに連絡されて、ものすごい怒られたんだ。もう、相談するのはイヤだよ。
相談して怒られちゃったら、もう相談したくないと思っても、仕方ないよね。
うん。でも「困ったら相談してね」って大人は言うんだ。
そういう大人は相談が難しいことが分かってないかもしれないね。つらびっと、相談って、実はとても難しいんだよ。
え?難しい?
うん、そうなんだよ。だから、相談がうまくいかないことは、よくあるんだよ。せっかくだから、相談の難しさやコツについて、一緒に考えてみないかい?
うーん…でも、自分が我慢すれば、それで済むから…
我慢して済むこともあるかもしれないけど、相談の難しさやコツは知っていても損はしないと思うよ。選択肢が一つ増えるかもと思って、ちょっと聞いてみてよ。
相談の難しさは、たくさんあります。相談がうまくいくためには、大きく分けて3種類のハードルがあるでしょう。
①相談する相手を選ぶ(誰にするかのハードル)
相談相手を選ぶことは簡単ではありません。相談窓口はいろいろあって、どこに相談したらよいかよくわからないこともありますし、とりあえず身近な人と言っても、つらびっとのように話が知られたくない人に知られてしまうこともあるでしょう。
②時間や場所などの都合を合わせて相談する(いつ、どのようにのハードル)
タイミングも難しいです。受付の時間が決まっている相談もあるので、自分の都合と合わないこともあります。
身近な人であれば、忙しいから声をかけることに気が引けたり、他の人に知られたくない内容であれば、勇気や場所、時間を気にしているうちに、諦めてしまったりするかもしれません。
③限られた時間で自分の悩みを相手にわかるように伝える(どう伝えるかのハードル)
そして、悩みはうまく言葉にならないことが多くあります。ネガティブな感情でいっぱいになっていることもありますし、気力や自信が少なくなっていることが多いので、何に困っているのか、悩んでいるのかを表現することは簡単ではありません。
そしてもう一つ、覚えておきたいことは、相談する側と相談を受ける側は別の人間なので、すれ違いもあるということです。
とくに、死にたいほどつらい気持ちがずっとある人と、まったくそうした状況から遠いところにいる人では想像することや理解することが違うのです。
相談員はそうしたすれ違いができるだけ起こらないように対応することが多いですが、相談員ではない身近な人であれば、すれ違いはより起こりやすいかもしれません。
だから、相談がうまくいかなくても自分が悪いと思う必要はありません。うまくいかない時にはミスマッチが起こっているだけなのです。
そうだったんだ。でも、ミスマッチを起こさないようにするには、どうしたらいいの?
「これで完璧、絶対にうまくいく」って方法はないけど、うまく相談するポイントはいくつかあるよ。
うまく相談するポイント、相談の本質については、③相談のポイントとはで解説していきます。