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SOSの出し方ガイド

シリーズ学校に行きたくない
③学校ってどんなところ?

登場キャラクター
つらびっとAの画像
つらびっとA
最近学校に行きたくないつらびっと。素直で自由な性格。
つらびっとBの画像
つらびっとB
学校に行くと疲れてしまうつらびっと。真面目で頑張り屋。
つらびっとCの画像
つらびっとC
学校に行っていない時期があるつらびっと。マイペースな個性派。
こうたろーの画像
こうたろー
よりよい社会をつくりたい職業不明のオトナ。いつも自由に生きていたい。詳しくはオトナ図鑑にて。

これまでのお話
①行かないといけないの?
②理由はいろいろ

~いろんな学校のつらびっとが集まる、『放課後の居場所』にて~

つらびっとB
つらびっとB

学校に行きたくないと思うわたしって、おかしいんじゃないかな…。だってみんなは楽しそうにしてるし…。

つらびっとA
つらびっとA

そんなことないよ!僕だって行きたくないし。

つらびっとC
つらびっとC

ボクは実際に行ってなかったし。行くのをやめた日は、本当にほっとしたなぁ。

いろんな思いがあるんだね。学校のここが嫌だとか、もっとこうだったらいいなとか、思いつくことある?

こうたろー
こうたろー
つらびっとA
つらびっとA

なんかさあ、先生の「こうしなさい」って感じがイヤだ。

先生が思う「良い子」像がある感じかな。

こうたろー
こうたろー
つらびっとA
つらびっとA

うん。ルールを守るとか、真面目に頑張るとか、先生の言うことを素直に聞くとか。僕は思ったことを言ってるだけなのに。

つらびっとB
つらびっとB

わたしは「良い子」になろうと頑張っているけれど、もうダメかもしれない…。

「良い子」って、なんだろうね?AもBもCもみんな違うのに。

こうたろー
こうたろー
つらびっとC
つらびっとC

ボクは「良い子」じゃないからいじめられたのかなあ。

つらびっとA,B
つらびっとA,B

そんなことないよ!!

そうだよね。「良い子」「悪い子」なんて、実は大人が勝手に決めているのかもしれないよ。大人が考え直さないといけないのかもね…

こうたろー
こうたろー

当たり前ですが、一人ひとり得意なことや苦手なことはそれぞれで、関心も違えば目指すものも違います。

しかし学校では、みんながある程度同じくらいまで出来るようになるのが理想とされ、それが「普通」とされる風潮があります。
家庭環境も体力も性格も違うのに、いつも元気で明るくて、勉強も運動もできるのが「良い子」とされているのが学校という場と言えるのではないでしょうか。(もちろんすべての学校がそういう場所というわけではありませんが、傾向としてはあると思われます)

また、これらは学校の問題ではなく、同調圧力や「普通」「当たり前」であることを求められる傾向が強い日本社会の縮図と言えるかもしれません。

そういった社会に合わせることができず、「学校に行きたくない」という気持ちが生まれることは、もしかしたらあなたが自分らしく生きようとしている証拠かもしれません。

自分の感性や個性が働いて、自分自身に「これ以上、我慢するのは危険だよ」とサインを出しているのかもしれませんね。

つらびっとA
つらびっとA

あと、学校では友達が「おかしい」「変」とかいういじりをしていて…。みんな笑ってるけど、僕はイヤなんだよ。

うんうん。「おかしい」や「変」があるってことは、「普通」があるってことかな。

こうたろー
こうたろー
つらびっとB
つらびっとB

わたし、「普通」になれないと思う…。だって何もないのに学校に行くだけで疲れたり、家で泣いたりするのって変でしょ?

つらびっとC
つらびっとC

変じゃないよ!でも、そういえばボクもいじめられてた時はよく「変だ」って言われた。

そうなんだね。ぼくは学校の中の「普通」は「変」な気がするんだけどな~。

こうたろー
こうたろー
つらびっとA
つらびっとA

え、「普通」が「変」で、「変」が「普通」…?

うん、いろんな世界や考え方があるんだよ。だから、自分が感じる「おかしい」や「いいな」を大事にしていってほしいなってぼくは思う。

こうたろー
こうたろー

子どもは、大人との関わりと様々な経験に影響を受けて、成長していきます。

多様な大人や物事に触れると世界は広がり、逆に強く固定化されたメッセージを浴び続けると、それが全てになります。
子どもにとって学校はとても影響力が強い集団ですが、自由意思や選択する機会は少なく、多様な価値観や個性的な人と出会う機会は少ないかもしれません。

子どもが健やかに成長するためには、学校だけではなく、多様な居場所や学ぶ場所、いろいろな人たちに出会う機会が必要です。

つらびっとA
つらびっとA

じゃあ僕はいろんな場所に行って、いろんな出会いをしてみたいな。でも、学校に行きたくないって言っても、誰も応援してくれないかも…

現状では学校に行かないことが、あなたに苦しい状況(周囲から責められる、将来苦労するのではないかといった不安など)をもたらすこともあります。あなたが学校に行きたくないことで悩んでいたら、それを理解してくれる大人を見つけましょう。

周囲の人は「学校に行きなさい、行った方がいい」と言うかもしれません。でも、あくまでも、それはその人の意見です。

困っている時には意見を押し付ける人ではなく、あなたの気持ちを否定せずに聞いてくれる人を見つけましょう。あなたを変えようとする人ではなく、あなたと一緒に環境を整えてくれる人を探してください。

「学校に行きたくない」は、あなたの大切な意思であり、気持ちです。

大切な意思や気持ちをわかっているあなたは、誰が味方になってくれそうかもわかっていると思います。自分を信じて、わかってくれそうな人に伝えてください。

もし周りに誰も見つからない場合は、生きづLABO所長代理の生きかたカエルの質問BOXで気持ちを教えてください。
子どもの自由な心を応援する生きかたカエルと、何ができるかを一緒に考えましょう。