シリーズ相談は難しい
③相談のポイントとは
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つらびっと家に居場所がないつらびっと。なんでも「自分が悪い」と思ってしまう。
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流さレンジャーグリーン常識から脱出し、公正な社会をつくることを目指す正義の?ヒーロー。詳しくはオトナ図鑑にて。
これまでのお話
①相談していいかわからない
②相談してもうまくいかない
本当にうまく相談するポイントなんてあるの?ハードルが多くて、ますます自信がなくなったよ…。
厳しい現実を突きつけちゃったかな。
でも、相談がうまくいかなかったのは自分のせいじゃないんだ、とは少し思えたかも。
そこに気づいたのはポイントだね。相談が難しいのは、「自分のせいだ」「自分が悪い」という気持ちが大きいからかもしれないね。
いや、実際そうだし…。自分が我慢すれば何とかなるよ。周りにこれ以上迷惑をかけないようにしないと。
なるほど、それはつらびっとが、自分の力で自分を助けようとしているように思うよ。
え?自分を助けようとしているってどういうこと?
「自分が悪い」「自分が我慢すれば」「迷惑をかけたくない」と思ったら、それは、つらいことを自分だけで抱えて何とかしようとしている状態と言えますので、「相談が必要」のサインです。
「相談するのは申し訳ない」とか「迷惑をかける」と思うかもしれませんが、実は相談は私たちが協力し合ってよりよい社会をつくっていくために、とても重要なことなのです。
困っていることを自分一人で何とかしようとして我慢したり、抱え込んだりしてしまったら、社会で何が問題なのか、どんなものが必要なのかなどに、みんなが気づく機会がなくなってしまいます。
相談は人と人とのつながりをつくります。そして、一緒に考えることで、新たな知恵やアイディアが生まれます。
相談は単に個人的な悩みを解決する手段ではなく、私たちの社会を考えたり、つくっていくとても重要な機会なのです。だから、我慢や遠慮はいりません。
そんな風に考えたことはなかった…。でも、本当にそうかなあ。やっぱり自分が悪いんじゃないかな?とは、まだ思うけど。
グリーンはこれまでいろいろな人の相談にのって、本当にたくさんのことを学んだんだよ。相談っていうより「一緒に考える」という感じかな。
相談は困っている人を主人公として、一緒につらさや困りごとを考えて、理解を深めていくプロセスと言えます。
そのプロセスをもう少し細かく分けてみると、以下の4つの要素から成り立ちます。
①つらい気持ち・苦しい気持ちを存分に出して、存在を認め合う
ポイントは、否定したり、良い悪いをジャッジしたりしないことです。気持ちや考えていることをそのまま出して、一緒に受け止めていく作業が相談の第一歩です。
②その気持ちがどこからやってくるのか、考えてみる
どんな時につらくなるのか、つらい気持ちが強くなったり弱くなったりという変化はあるか、いつから始まったのかなど、気持ちや出来事について詳しく考えてみましょう。また、言い換えるとどんな表現ができるのか(死にたい→疲れたから解放されたい など)考えてみるのもよいかもしれません。
③(わかりそうであれば)理由を考えてみる
明確な理由がないこともあるので、理由については、考えることができる範囲でよいでしょう。正解を探そうとし過ぎるとかえって苦しくなったり、迷走してしまうこともあるので、そのときは④に進むのがよいでしょう。
④つらさを軽くする方法や、困りごとを解決する方法を探す
まずは、どうなったらいいか、何を求めているのかを考えてみます。そして、自分ができそうなことや、誰かに手伝ってもらいたいこと、話していて気づいたことやわかったことを出し合っていきましょう。
相談の本質は、一人ぼっちでは抱えきれない気持ちや解決できない悩みを、他の人の力を借りて少しでも軽くすることです。
専門の相談員に手伝ってもらう方がいいことももちろんありますが、意外と身近にいる人でも手伝ってもらえることもありますし、逆に誰もが他の誰かの手伝いをすることもできます。
相談の最大のコツは、自分の感覚や気持ちを大切にすることです。
何とか解決しなくちゃとか、力にならなければ、せっかく相談するのなら…など必要以上に力を入れずに、自然体で感じたことや思ったことを「交換する」くらいの気持ちがちょうどよいのかもしれません。
いつ、誰と、どんな話なら話せそうか、実際に話してみて話しやすいか話しにくいかなど、自分の気持ちに耳を傾けましょう。話してみてダメそうだと感じたら、早めに相談をやめるのも一つの手です。
自分にとって「この人なら」「今なら」と思うタイミングを見つけて、相談してみてください。その一歩が私たちみんなの生活や社会に必要な気づきや学びにつながります。
実際に今回、つらびっとと話したおかげで、グリーンは相談について改めて整理できて助かったよ。
うーん、なるほど…?申し訳ないと思ったけど…
いやいや、おかげで相談をもっと正しく世の中に広げていけそうだ。だから、よければまた話を聞かせてよ。
つらびっとなんかの暗い話が、何かの役に立つなら…。うん。
ありがとう。つらびっとが必要だと思ったら、相談窓口もつかってみてね。あと、相談じゃないけれど、感じたことや思ったことを送れる(贈れる)ところもあるよ。ちょっと紹介しておくね。
■相談したいとき
厚生労働省のサイト「まもろうよ こころ」に、様々な相談窓口が紹介されています。
主なSNS相談と電話相談、生活困窮や法律などについての専門的な相談先が載っており、支援情報の検索も可能です。自分に適したものを探すために、活用してみてください。
■感じたことや思ったことを送ってみたいとき ※相談ではありません
所長たちに聞いてみよう
生きづLABOの所長たちが、ちょっとした悩み、社会への疑問から、愉快な質問やシュールな質問まで、なんでも答えます。気軽に質問BOXに送ってください。
経験談(連携サイト:死にトリ)
生きていくことがつらいと実感している人たちからのリアルなレポートを募集しています。応募した人には、運営から読んだ感想のメッセージが返ってきます。