〇〇がやめられません。たぶん○○依存です。やめなければと思っているのに、我慢のできない自分は、甘えた人間なのでしょうか。
やめられなくて苦しい人は、人知れず我慢をし続けてきた人です。甘えられずに、一人で抱えてきた人です。無理にやめなければと思わずに、苦しさの背景にあることに目を向けてみませんか。
やめなければ…と思いながらも、どうしてもやめられず、日常生活に支障が出てしまう症状は「アディクション(依存)」と呼ばれています。
アディクションには、薬物、ギャンブル、アルコール、リスカ、OD、ゲーム、インターネット、SNSなど、いろいろなものがあります。やめたくてもやめられないことで、人に迷惑をかけたり、自分の評価を下げてしまったり、お金や信用をなくすこともあります。何よりも、自分自身が繰り返すことで自己嫌悪に陥り、周囲に助けを求めにくくなり、孤立を深め、更にやめられなくなるという、負のスパイラルに陥ることもアディクションの特徴です。
アディクションの背景に子ども時代のつらい経験があることは、専門的にもわかってきています。困っていることや嫌なことがあったのに助けを借りることができず、一人で耐えるために強い刺激が必要になったところから、アディクションは始まります。我慢できないとか怠けているとか、甘えているから、やめられないのではありません。これまで甘えられずたくさん我慢をしてきて、今もまだ助けを借りる力を十分に取り戻していないから、やめられない状態になっているのです。
だからまずは「やめなければ」と思うことをやめて、アディクションの奥に隠れている本当の気持ちやつらさを、誰かと一緒に考えてみませんか。いいとか悪いとかではなく、今起こっていることを受け止めて、その背景を理解していくことが大切です。もし一緒に考えてくれそうな人が浮かばない場合は、生きづLABOの研究員になって、似たようなつらさを抱えた人との交流や勉強会に参加してみるのもよいでしょう。(そういった機会をつくる予定です)