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ウ・サギのナラティブ講座① ナラティブとは
この記事の担当 ウ・サギ

ウ・サギは長い間、生きづらさや暴力の本質を考えてきました。
何が人の力を失わせ、心を病ませていくのか。どうすれば人は力を取り戻し、心を回復させていけるのか。人々が尊重し合う社会にするためには、どうしたらいいのか。考えて考えて、最近自分で作り上げた仮説が、ナラティブ理論です。

このシリーズでは、ナラティブ理論について、解説していきたいと思います。

ナラティブは、「物語」「語り」を意味する英語です。

でもウ・サギのナラティブ理論で使うナラティブはもう少し広い意味で、その人が感じていることが本質になります。代表的なものでいうと、何が心地よくて、何が耐え難いほど苦痛で、何を愛したり大切にしていて、何に違和感を抱いているか…等です。だから言葉をもたない人も等しくナラティブをもっています。また、ナラティブは心だけではなく、体にも宿りますし、その人の慣れ親しんだ生活環境や文化も含まれます。

つまり、ある日何の説明もなく交渉の余地もなく、「それはダメなものだからもうやめなさい」と禁止されたり、「それは俺が好きにしていいものだ」と支配や管理されたときに、大きいダメージを受けるだろうものほど、自分の大切なナラティブといえるかもしれません。

人は生きている限り誰しも、ナラティブをもっています。そして、人が病まずに生きるためには、ナラティブが周囲に認識されて、対等に尊重されることが必要です。

じゃあ何が対等で尊重なのかという話は、長くなってしまうので、ひとまず今回はここで。

ナラティブ理論について、疑問やもやもやがあれば、ウ・サギの質問BOXにどうぞ(公開になりますが、回答します)

【今日のつぶやき】
いつも文章が長く難しくなるのが悩みです。ウ・サギはこれでは文章が短すぎて物足りないのですが、やみーペンにはこのくらいが限界と言われました…

update 2022/6/24
ウ・サギのナラティブ講座② 毒親とナラティブ
この記事の担当 ウ・サギ

こんにちは。お久しぶりです。ウ・サギです。
ナラティブ講座の2回目をやっていきます。といっても、自分でさえ前回の内容を忘れているのですが…(苦笑)

前回→①ナラティブとは

簡単に復習をしておくと、ウ・サギの理論におけるナラティブは、「その人の感じていること」というのが本質で、体にも、その人の慣れ親しんだ生活環境や文化も含まれます。
※このナラティブ理論はウ・サギオリジナルなので、他の理論や本などに出てくるものとは定義が少し違うかもしれません
そして、否定されたり禁止されたりすると傷つくものほど、自分にとって大事なナラティブなんだ、という話を前回はしました。

では、例えば大事なナラティブってなんでしょう?

よくあるのは、何が好きか(何に自分にとっての価値があるか)、何を考えて行動したか、あたりかもしれません。
これをないがしろにされたら、どう思うでしょうか?

自分が好きなものを、「恥ずかしい」「そんなもの価値がない」と言われる。やりたいことをやめさせられる。比べて否定される。
自分なりに考えて行動したことを、その考えも聞いてもらえずに否定される。または逆に「偉いね」などと、考えを聞かずに肯定(評価)されることも、時にはダメージになるかもしれません。

自分の親をいわゆる「毒親」だと感じる人は、親のナラティブ(何に価値を置くか、子どもの考えや行動をどう解釈するかなど)に、自分のナラティブを押さえつけられてきたのではないでしょうか。

そして、今の社会は巨大な「毒親」と呼んでもいいと思います。

本人なりの考えや事情が本当はあるものを、「甘え」「努力不足」と意味づける。
何を求めて生きるのか、何に価値を感じるかは人それぞれなのに、「向上していくこと」「貢献すること」「社会的に認められること」などが正解として用意されている。
能力の形も、自分に合うライフスタイルも多種多様なはずなのに、「他の人と同じように出来ること」「普通に働くこと」を求められる(そういうプレッシャーをかけてくる、残念なことにそうしないと暮らしていけない場合もある)。

なんだか書いているだけで…気持ちが弱ってきます。

この社会からのナラティブの押しつけが、まさに「死にたい」を作り出している犯人だとウ・サギは思っているのですが、続きはまた今度。

【今日のつぶやき】
ナラティブ講座は毎週金曜に更新していく予定です。あくまで、予定です。

update 2023/4/14
Q.大きなストレスがあって心が緊急事態のとき、どう過ごすのがいいと思いますか?
この記事の担当 ウ・サギ

Q.大きなストレスがあって心が緊急事態のとき、どう過ごすのがいいと思いますか?

A.人それぞれなので、参考になるかはわかりませんが

(1)ストレスを何かの刺激で一時的にかき消す~漫画を読む、動画を見る、やむを得ない場合は身体的に自分を痛めつけるなど
(2)自分がリラックスできるもの、安心できるものになるべく触れる~好きな食べ物、好きな場所、好きな言葉、誰かにもらった嬉しい言葉など(元気なときにそういう好きアイテムをストックしておくのがおすすめ)
(3)感情やもやもやのエネルギーを発散する~カラオケ、散歩、ノートに気持ちを書くなど
(4)信頼できる人と話す(吐き出せたらベストだけど、ただ何気ない会話するだけでも一定程度落ち着く気がする) ※ただ、そもそもそんな人がいたら苦労してないというのはある…

といったいくつかのアプローチの種類はありそうです。

緊急事態はいつやってくるか分からないものなので(来ないに越したことはないですが)、備えは十分にしておいた方がいいなと、書いていて改めて思いました。

ウ・サギもそこまでストレス対処が上手ではないので、本当はもっといろんな人に聞いてみたいところです。

update 2024/2/22
Q.察する自分に苦しんでいます
この記事の担当 やみーペン

Q.自分の「察する」ところ、「無駄にわかってしまうこと」。それに苦しむ私。自分の現状を、「私は抑うつ状態である」「私は気分変調症の可能性がある」と表現できる人が、苦しいんでいるわけがない、…そう思われると思う。私より辛い人がいるのはわかってる、自分のことそんなにわかってるなら重症じゃない、そんなのわかってるけど。ただ児童精神科医学に興味があっただけ。苦しいし、死にたい。自分の現状がわかってしまうこと、他の人の感情が自分に入り込んでくること。わかりたくてわかってるわけじゃないのに。

A.分かるとか感じてしまうことって難しいよねぇ。やみーペンも母ぺんぎんと暮らしてた時の名残で色々分からなきゃ!と強迫的になってる部分があるから勝手に分かるような気がしちゃってるよ。
でも辛いって、誰かや何かと比べられる物じゃないから、自分が辛いなら辛いでいいと思うんだ。比べるほど、さらに苦しくなっちゃわない?

辛い気持ちは1人じゃどうにも出来ないときもあるし、誰かに手伝ってもらいたいけど、自分を助けられるのは自分だけなのかも…ってやみーペンは最近思ったりもする。

誰かを助けることはできないけど、一緒に自分を助ける方法を考える仲間になら、やみーペンもなれると思うんだ。

update 2024/3/6
Q.リスカがやめられません。どうしたらいいですか?
この記事の担当 やみーペン

Q.リスカがやめられません。どうしたらいいですか?

A.リスカって辛い気持ちを吐き出すための行動なんだろうなぁとやみーペンは思ってるんだよね。だからやめたいと思ってる時ほど辛いんだと思うから、どう付き合うかを考えれる場所があるといいなあって思った。
生きづLABOの「SOSの出し方ガイド」では、リスカは心のSOSかも、って話をしているよ。
またいつでも質問してね~。

update 2024/3/6
Q.ネット、特にSNSが怖いです。どうしたらネットの情報とうまくつきあえますか。
この記事の担当 生きかたカエル

Q.ネットが怖いです。特にsnsが怖いです。悪口や差別発言、そして炎上など、あと、ちょっと違う意見を多数が寄って叩く、それらを見たくなくて、snsにあまり、近づかないようにしています。
どうしたらネットの情報にうまくつきあえますか。

A.怖いものには近づかない(みない)とい根本的な対応法はありますが、現実的ではないのなら、別の方法を考えましょう。
カエルとしては、真に受ける情報は直接見たり聞いたりしたものであって、「ネットの情報」はどちらかというとドラマや映画など、サンプル品のようなものだと思っています。

テレビや映画や漫画を見るような距離感を、ネット情報に適用するのがちょうどいいのかなとカエルは思っています。

update 2024/3/12
Q.もう自分を消すしか無いという思いが子供の声を聞くと溢れ出してしまいます。
この記事の担当 生きかたカエル

Q.もう自分を消すしか無いという思いが子供の声を聞くと溢れ出してしまいます。

A.子どもの声を聞いて溢れるのは、きっと過去のトラウマが悪さをしているのでしょう。

過去のつらい記憶があなたの中の情動脳(自分のコントロールできない原始的な脳機能です)を支配して、「もう、消えるしかないよ」とささやいているように感じました。ただ、それは本当に消してしまう方がいいというより、苦しみから逃れるには自分を消すしかないという切羽詰まった感情の生存戦略だろうと思います。
でも、こうして何とかしたいと質問をしているということは、あなたの理性脳がバランスをとろうとしている証だとカエルは思いました。

過去の記憶に支配された情動脳と仲良くするには、マインドフルネスとかタッピング、ヨガ、動物を戯れるなど、日常的にできることもありますので、よかったら調べて試してみてください。

update 2024/3/19
Q.相談しても辛くなくなるわけじゃない。でも相談できないときは辛くて、こんなことも自分で耐えられないんだって思う
この記事の担当 やみーペン

Q.中1のころから相談してる担任の先生。とても優しい先生です。その優しさに甘えて、中2になって担任じゃなくなっても相談し続ける日々。相談しても、辛くなくなるわけじゃない。でも、相談できないときは辛くて、こんなことも自分で耐えられないんだって思う

A.相談するは自分の中のモヤモヤを吐き出す作業ってやみーペンは思ってて、簡単に見えやすいけどめちゃくちゃ難しい!
つらい時の気持ちを誰かに分かってもらえるように伝えたり、話して受け止めて貰えたら、つらい分だけ頼りたい気持ちいっぱい出てくるし……。
相手のこと考えたりすると余計難しくなるし、でも考えるのやめれる訳じゃないし…。
普段から耐えてる中でこれ以上耐えるのはもう無理ー!ってなるのも当たり前だとやみーペンは思う!!

update 2024/3/21